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独立国家共同体(どくりつこっかきょうどうたい)

独立国家共同体(英: Commonwealth of Independent States, 略称:CIS)は、旧ソビエト連邦の12カ国で形成された緩やかな国家連合体(コモンウェルス)。後述するようにトルクメニスタン、ウクライナ、モルドバが事実上の準加盟国(或いは加盟国としての任務の拒否)になったため、現在の正式加盟国は8ヶ国である。ベラルーシの首都ミンスクに本部が置かれている。また、2008年8月の南オセチア紛争によりグルジアが脱退した。


■創立

ソビエト連邦(1945年~1991年)
ロシア(1992年~)

1991年12月8日、ロシアのボリス・エリツィン大統領、ウクライナのレオニード・クラフチュク大統領、ベラルーシのスタニスラフ・シュシケビッチ最高会議議長はベラルーシのベロヴェーシの森で、ソビエト社会主義共和国連邦の消滅と独立国家共同体(CIS)の創立を宣言した(ベロヴェーシ合意)。続いて12月21日、カザフスタンでの首脳会議にグルジアを除く8カ国も参加してアルマトイ宣言に調印した。1993年にはグルジアも含めて12カ国すべてが加盟した。

ソビエト連邦解体時に、連邦を構成していた15カ国のうちの12カ国によって結成されたゆるやかな国家連合体。当時の欧州共同体(EC)型の組織をモデルにしたが、独自の憲法や議会をもっていない。日本では英語名の略称であるCISの名で言及されることが多い。

旧ソ連を構成した全15国のうち、バルト三国はCIS設立前に独立したため加盟せず、2004年5月1日に欧州連合に加盟した(この三国は軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)にも加盟した)。グルジアは当初より反ロシア・親欧米路線を主張してCISへの参加を拒否したが、国内の南オセチア・アブハジア問題をきっかけに1993年に加盟した。また、トルクメニスタンは原加盟国だが、永世中立国を宣言したため、加盟資格を永久停止して、準加盟国として参加している。

なお、1992年のバルセロナとアルベールヴィルにおけるオリンピックでは、旧ソ連が統一した選手団を送ることとした。グルジアが当時はまだ加盟していなかったため、地域名はCISもフランス語のCommunauté des États indépendants (CEI) も用いられず、英語のUnified Team にあたるフランス語のÉquipe Unifiée からEUN と表記された。日本のマスメディアでは、漢字名で「独立国家共同体」或いはCISと呼ばれたりしたが、事実上「旧ソ連統一チーム」として扱われた。

ソ連崩壊によって誕生したCISであるが、加盟各国にとって(西側にとっても)最大の懸案は、各地に置かれた膨大な軍事施設、戦略核、弾道ミサイルであり、特に核戦力がベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンによって大量に保管されていたことは脅威であったが、CISによってロシアが一括管理することが取り決められた。カザフスタンのICBM用核弾頭650発は1995年4月に撤去。ベラルーシは核弾頭18発を1995年末、ICBM 18基を1996年に撤去。ウクライナにはICBM 176基、戦略爆撃機46機、核弾頭は実に1592発を保有していたが、第一次戦略兵器削減条約のリスボン議定書に基づいて、全てロシアの管理下におかれた。またカザフスタンに建設したバイコヌール宇宙基地はロシアがカザフスタンに使用料を支払うこととした。


■民主主義と経済発展の機構 (GUAM)

一方、グルジア・ウクライナ・アゼルバイジャン・モルドバの4カ国は、1997年に結成したGUAM(一時ウズベキスタンも参加、2006年に「GUAM 民主主義と経済発展のための機構」へ改称)を強化する方針を示しており、対立が深まっているといえる。これらの国は、2006年7月のCIS首脳会談に欠席することで、ロシアへ対立姿勢を示している。


■ユーラシア経済共同体 (EurAsEC)

設立からしばらくは、ボリス・エリツィンのロシアが安定しなかったこともあり、共同体としての連携は目立たず、その間に、新設国は概ね強大な権力を持った大統領が治める独裁国家となった。ベラルーシ、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、アルメニアはロシアとの緊密な関係を保ち、5カ国で関税同盟を基礎にして、2000年10月ユーラシア経済共同体(EurAsEC) を結成した。これに対し、グルジア、ウズベキスタン、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバはロシアから距離を置く政策を採り、これら諸国の頭文字を採ってGUUAMと称される組織を形成した。

2000年にウラジーミル・プーチンがロシア大統領となると、周辺国との連携を強化しようと試みるが、2001年のアメリカ同時多発テロが発生したため、国内のテロ対策も踏まえ、対テロ戦争に同意してアフガニスタン戦争の為、ウズベキスタン・タジキスタンへのアメリカ軍駐留を黙認したが、中央アジアでのアメリカの覇権が強まると考えられた。


■バラ革命、オレンジ革命

プーチンは2003年のイラク戦争には反対して米国と対立する。イラクのフセイン政権打倒を果たし、自信を付けたアメリカ政府は「世界民主化」と銘打って、西欧のNGOなどと共にCIS域内の民主化勢力の支援を行った。この結果、グルジア(バラ革命)、ウクライナ(オレンジ革命)、キルギス(チューリップ革命)で独裁政権が倒れて民主化された。しかし、米軍が駐留していたウズベキスタンでは、市民運動が革命に繋がらずに失敗、その結果アメリカはウズベキスタン大統領の怒りを買い、(アフガン作戦が一段落したこともあるが)同国から米軍を撤収させることとなった。

ウクライナやグルジアは北大西洋条約機構 (NATO) 加盟の意思を表明しているが、実現していない。以前よりCISへの嫌悪を隠さなかったグルジアは、2008年8月の南オセチア問題をきっかけとしてCISからの脱退を表明した。このときロシアはグルジアを爆撃・侵攻したが、CISはこれに対して声明を発せず、また各国も沈黙(賛成も反対もしない)を通している。


■CISの交通

これらの鉄道は1520mm広軌であるために今でも頻繁に国際列車が運行され、ソ連時代からのエレクトリーチカや客車が各国で使用され、各国で様々な内装や塗装に変更され、個性が出来ている。CISは広大であるが電化率は高く、中央アジアでも電気機関車やエレクトリーチカが走っている。しかしEUに加盟したバルト三国やNATOに加盟をしようとしているウクライナではヨーロッパの標準軌ではないためにボトルネックとなり、フリーゲージトレインが使用されている区間がある。

現在ロシアではモスクワとサンクトペテルブルクを結ぶICEをモチーフにした高速列車のサプサン号やウズベキスタンではタシケントとサマルカンドを結ぶ新型列車のレギスタン号やカザフスタンではスペイン製のタルゴが高速列車として走っている。


■機構

* 国家元首会議
* 政府議長会議
* 外務相会議
* 国防相会議
* 国境軍司令官会議
* CIS議会間総会
* 経済裁判所


■加盟国

1991年発足時

* ロシア
* カザフスタン
* タジキスタン
* ウズベキスタン
* キルギスの旗 キルギス
* ベラルーシ
* アルメニア
* アゼルバイジャン
* ウクライナ(客員参加国)
* モルドバ(客員参加国)
* トルクメニスタン(1994年に客員参加国へ移行)

1993年加盟

* グルジアの旗 グルジア(2008年8月に脱退)

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